
猫さんを抱っこしようとしたら、スッ…と逃げられてしまった。
「え、嫌われてるのかな?」って、胸がキュッとなりますよね。
私たちも猫さんが大好きだからこそ、抱っこで距離を縮めたいと思うものなんですね。
でも実は、猫さんが抱っこを嫌がるのには、ちゃんと理由があることが多いんです。
本能的に「動けない状態」が苦手だったり、抱っこの姿勢が不安定で怖かったり、もしかしたら体のどこかが痛いのかもしれませんね。
この記事では、猫さんが抱っこを嫌がる理由をやさしくほどきながら、少しずつ慣らすコツを一緒に確認していきます。
「抱っこできる猫さん」だけが正解ではありません。
猫さんの気持ちを尊重しつつ、できる範囲で“安心”を積み重ねる。
そんな方向で進めると、きっとお互いラクになりますよね。
我が家のアメショ2匹も抱っこは得意じゃなくて、最初は3秒で終了でした。短時間で下ろすを続けたら、少しずつ「怖くないかも」になった気がします。
抱っこが苦手でも、猫さんにとっては自然なことなんですね

先に大事なポイントをまとめると、こんな感じです。
- 抱っこが苦手=愛情がない、ではないんですね。
- 猫さんは本能的に「自由が奪われる状況」が不安になりやすいです。
- 慣らすなら、正しい支え方×短時間×いいタイミングが基本になります。
- 急に嫌がるようになったときは、痛みや不調の可能性も考えてみたいところです。
抱っこが好きな猫さんもいれば、距離感を大切にする猫さんもいます。
その子の性格や過去の経験も関係しているので、「こうすれば必ず抱っこできる」とは言い切れないんです。
だからこそ、私たちも焦らず、猫さんのペースで進めたいですよね。
猫が抱っこを嫌がるのはなぜ?気持ちと体のサインを読み解きましょう

本能として「抱き上げられる=危険」に近い感覚があるんですね
猫さんはもともと単独行動が得意な動物だと言われています。
野生の環境で「何かに持ち上げられる」状況って、捕まる・襲われるに近いですよね。
その感覚が家庭猫さんにも残っていて、抱っこを本能的に警戒する子がいても不思議ではないんです。
私たちが「かわいいから抱っこしたい」と思う気持ちと、猫さんが「動けないの怖いかも」と感じる気持ち。
ここがすれ違いやすいポイントかもしれませんね。
「逃げられない」状態が不安になりやすいですよね
猫さんは不安を感じると、逃げたり隠れたりして自分を守ります。
ところが抱っこは、腕の中に固定されてしまうので、猫さんからすると逃げ道がないんですね。
特に、
- 慣れていない人に抱かれたとき
- 音や来客で環境がざわついているとき
- 猫さんが緊張しているとき
こういう場面では、「抱っこ=怖い」が強まりやすいかもしれません。
抱っこが不安定だと、単純に怖いんです
猫さんがイヤがる理由としてとても多いのが、抱っこの安定感なんですね。
後ろ足やおしりが支えられていないと、猫さんは「落ちそう」と感じます。
人間だって、足がブラブラした状態で持ち上げられたら怖いですよね。
猫さんも同じで、“支えがある=安心”につながります。
体の痛みや違和感が隠れている可能性もあります
もし「今まで平気だったのに、急に抱っこを嫌がるようになった」なら、気になりますよね。
この場合は、
- どこかを触られると痛い
- 関節や腰に負担がかかるのがつらい
- 抱き上げる動作そのものがしんどい
といった可能性も考えられます。
もちろん断定はできませんが、猫さんは痛みを隠しやすいと言われることもあるので、慎重に見てあげたいところなんですね。
過去の経験が「抱っこ=イヤな予感」になっていることも
抱っこされた直後に、
- 爪切りをされた
- お風呂に入れられた
- 動物病院に連れて行かれた
などが続くと、猫さんの中で「抱っこ=この後イヤなことが起きる」と学習することがあります。
これって猫さんからすると賢い判断なんですよね。
香り・音・人の緊張…飼い主さん側の要因も意外と大きいんです
猫さんは匂いに敏感です。
香水、タバコ、柔軟剤などの強い香りがあると、近づくのをためらう子もいるかもしれませんね。
それから、抱っこに慣れていないと、私たちも腕や肩に力が入りがちです。
その緊張感が猫さんに伝わって、「なんか怖い」と感じさせてしまうこともあるんですね。
猫さんって、私たちの気分をよく見ていますよね。
抱っこに慣らすための基本は「安心を積み上げる」ことなんですね

我が家では「抱っこ=すぐ下ろしてくれる」を徹底しました。嫌がる前に終えると、次のチャレンジがラクになる感じがしましたよ。
まずは「抱っこ」ではなく「触られて平気」を増やしていきましょう
いきなり抱き上げるのではなく、
- 背中をなでる
- 胸元にそっと手を回してみる
- おしりの下に手を入れてみる(持ち上げない)
のように、抱っこの“前段階”を増やしていくと安心につながりやすいです。
猫さんが「この手は安全だ」と思える時間を一緒に増やしていくイメージですね。
猫さんが安心しやすい「正しい抱き方」を意識したいですよね
抱っこが苦手な猫さんほど、抱き方の影響が出やすいんです。
ポイントはシンプルで、おしりと後ろ足をしっかり支えることです。
安定感が出やすい抱っこの形
- 片手で胸の下あたりを支える
- もう片手でおしり〜後ろ足を「台」のように支える
- 猫さんの体を飼い主さんの胸に軽く密着させる
猫さんの体が宙ぶらりんになると怖いので、地面の代わりになる支えを作ってあげる感覚が近いかもしれませんね。
避けたい抱っこ
- 脇の下だけを持つ
- おなかや胸を強く圧迫する
- 足がブラブラしている
猫さんが息苦しく感じたり、体勢が不安定になったりすると、嫌な記憶として残りやすいです。
「短時間でもいいから、気持ちよく終える」を優先したいですよね。
最初は数秒でOK。嫌がる前に終えるのがコツです
慣らしでいちばん大切なのは、猫さんの中に「成功体験」を作ることなんですね。
最初は本当に短くて大丈夫です。
たとえば、
- 1〜3秒抱えてすぐ下ろす
- 次の日も同じ秒数で終える
- 慣れてきたら5秒、10秒…と少しずつ
という感じです。
「もうちょっといけるかな?」と思っても、猫さんがイヤになる前に終えるのがポイントですよね。
タイミングは「猫さんがのんびりしているとき」が向いています
猫さんが抱っこを受け入れやすいのは、
- ウトウトしているとき
- 日向ぼっこでリラックスしているとき
- 遊んだ後で落ち着いているとき
こういう瞬間です。
逆に、食事中・毛づくろい中・興奮しているときは、抱っこは避けた方が無難かもしれませんね。
「今じゃない」があるのって、猫さんらしいですよね。
環境も整えると成功率が上がります
抱っこ練習は、静かで安心できる場所がおすすめです。
来客がいる、テレビの音が大きい、掃除機の気配がある…そんな状況だと猫さんの警戒スイッチが入りやすいんですね。
できれば、
- いつもの部屋
- いつもの匂い
- いつもの飼い主さん
この「いつもの三点セット」で始めると、猫さんも構えにくいかもしれません。
「抱っこ=いいことがある」をやさしく結びつけましょう
猫さんは、うれしい経験とセットになると受け入れやすくなります。
たとえば抱っこの直後に、
- 小さなおやつ
- 好きなおもちゃで少し遊ぶ
- 好きな場所に移動して下ろす(窓辺など)
などを用意すると、「抱っこ=悪いことではないかも」に近づきやすいです。
ただ、抱っこが怖い段階で無理におやつで釣ると逆効果になることもあるので、猫さんの表情が落ち着いているときに少しずつ、が良さそうですね。
よくある場面別:抱っこが苦手な猫さんへの向き合い方
ケース1:抱っこしようとした瞬間に逃げる猫さん
近づいた瞬間に逃げる場合、猫さんの中で「抱っこの予感」ができあがっているのかもしれませんね。
このときは、抱っこの練習よりも先に、
- 近づいても何もしない
- 手を伸ばしても触らない
- 猫さんが寄ってきたら静かに褒める
という“無害アピール期間”を作ってみるのも手です。
わかりますよね、まずは警戒をほどかないと始まらないんです。
ケース2:抱っこはできるけど、すぐ暴れる猫さん
抱っこ自体は許すけれど、数秒でバタバタする場合は、
- 支えが足りず不安定
- 抱っこ時間が長すぎる
- 体が圧迫されて不快
のどれかが多いかもしれません。
後ろ足とおしりのサポートを増やし、時間は「短く終える」に戻してみると変わることがあります。
ケース3:家族の中で、抱っこできる人とできない人がいる
これって気になりますよね。
猫さんは人をよく見ているので、
- 抱き方の安定感
- 手の匂い(香水やタバコなど)
- 近づき方のゆっくりさ
- 下ろすタイミング(粘らない)
こういう差を感じ取っているのかもしれませんね。
抱っこできる人の動きを観察して、同じように「ゆっくり」「静かに」「短く」を真似してみると、少しずつ差が埋まることがあります。
家族みんなでやり方をそろえると、猫さんも混乱しにくいんですね。
ケース4:子猫の頃は平気だったのに、大人になって嫌がるようになった
成長すると、体つきが変わったり、好みがはっきりしたりします。
また、過去にびっくりした経験が積み重なって、「抱っこはやめておこうかな」となる子もいるかもしれませんね。
この場合も、「前はできたのに」と思いすぎず、今の猫さんに合わせて短時間から再スタートがやさしいです。
ケース5:抱っこが必要な場面(通院・災害・来客)だけは困る
普段は抱っこしなくてもいいけれど、いざというときは必要。そう思いませんか?
そんなときは、抱っこにこだわりすぎず、
- キャリーに慣れる練習
- 洗濯ネットやタオルで包まれる練習(嫌がらない範囲で)
- 「持ち上げる」より「誘導して入ってもらう」工夫
など、別ルートの安心づくりもおすすめです。
猫さんの安全を守る手段は、抱っこだけじゃないんですね。
これは避けたいかも:抱っこ嫌いが強くなりやすい行動
抱っこに慣れてほしい一心で、ついやってしまいがちなことってありますよね。
でも、次の行動は猫さんの「抱っこイヤ」を強めやすいので注意したいです。
追いかけて捕まえる
抱っこは「捕獲」になってしまうと、猫さんの中で危険度が上がります。
逃げる→追う→捕まえる、を繰り返すと、猫さんは「近づく=危ない」と学習しやすいんですね。
嫌がっているのに長く抱き続ける
「落ち着くまで抱いていれば慣れるかも」と思う気持ち、わかりますよね。
ただ、多くの場合は逆で、嫌な時間が長いほど記憶に残るかもしれません。
嫌がる前に下ろす、がいちばんの近道になることが多いです。
抱っこからイヤなことへ直行する
爪切りや投薬など、必要なお世話はありますよね。
でも毎回「抱っこ=すぐイヤなこと」になると、抱っこ自体が避けられやすくなります。
できる範囲で、抱っこは抱っこで終える日も作れるといいですね。
こんなときは、体の不調も頭の片隅に置いてみてください
抱っこ嫌いは性格のことも多い一方で、「急に」変化が出たときは気になりますよね。
たとえば、
- 触ると怒る場所がある
- 抱き上げた瞬間に鳴く、強く嫌がる
- 歩き方やジャンプがいつもと違う気がする
- 元気や食欲が落ちているように見える
こういうサインが重なるなら、無理に練習を続けず、獣医師さんに相談するのも安心につながります。
「たまたまかな?」の段階でも、相談すると気持ちが落ち着くことってありますよね。
少しずつ慣らすためのステップ例(今日から一緒に)
「結局、何から始めたらいいの?」って思いますよね。
ここでは、抱っこが苦手な猫さん向けの、やさしいステップ例をまとめます。
ステップ1:触る→離すを気持ちよく終える
- 猫さんがくつろいでいるときに近づく
- 背中を1〜2回なでる
- すぐ手を離して終わる
「終わりが早い」を積み重ねると、猫さんは身構えにくくなるかもしれませんね。
ステップ2:おしりの下に手を入れる(持ち上げない)
- 胸の下を軽く支える
- おしりの下に手を差し入れる
- そのまま1秒で終わる
これだけでも「抱っこの形」に近づけます。
猫さんが嫌がらない範囲で十分なんですね。
ステップ3:1〜3秒だけ持ち上げて、すぐ下ろす
- 両手で体をしっかり支える
- 床から数センチでOK
- 嫌がる前に下ろす
「長く抱く」より「気持ちよく終える」を優先してみてください。
ステップ4:抱っこ後にうれしいことを少しだけ
- おやつを少量
- 好きな声かけ
- 短い遊び
猫さんが落ち着いているなら、抱っこの後に小さなご褒美をつけていくと、「悪いことじゃないかも」に近づきます。
抱っこがゴールじゃなくても、仲良しは作れます
ここまで読んで、「うちの子は抱っこ無理かも…」と思った方もいるかもしれませんね。
でも、抱っこができなくても、猫さんとの信頼関係はちゃんと育ちます。
たとえば、
- 隣に座ってくれる
- 同じ部屋でくつろげる
- 手からおやつを食べてくれる
- 目の前で寝てくれる
これって、すごく大きな「信頼」だと思いませんか?
抱っこはあくまでコミュニケーションの一つで、猫さんにとって心地いい距離感が最優先なんですね。
抱っこが短くても、同じソファで寝てくれるだけで十分うれしいですよね。焦らず「今日はここまで」を続けたら、猫の方から寄ってきてくれる日もありました。
まとめ:猫さんの「嫌だよ」を尊重すると、安心が増えていくんですね
猫が抱っこを嫌がるのはなぜ?少しずつ慣らすコツを解説、というテーマでお話してきました。
最後に要点を一緒に整理しますね。
- 猫さんは本能的に、抱っこで自由が奪われるのが苦手なことがあります。
- 不安定な抱っこ、環境の騒がしさ、過去の経験も影響しやすいんですね。
- 慣らすなら、おしりと後ろ足を支える、短時間で終える、タイミングを選ぶ、が基本です。
- 急に嫌がるようになった場合は、痛みや不調の可能性もあるので無理をしない方が安心です。
抱っこは「できる・できない」だけで測れないものです。
猫さんの気持ちを大事にしながら、私たちも一緒に“安心の回数”を増やしていきましょう。
今日できる小さな一歩から、やってみませんか?
もし今日から始めるなら、まずは「1〜3秒抱えてすぐ下ろす」を目標にしてみてください。
それが難しければ、「抱っこの形を作るだけで終える」でも十分です。
猫さんが逃げなかった、怒らなかった、体がこわばらなかった。
その小さな変化を見つけられたら、私たちも自信がつきますよね。
猫さんのペースは猫さんのペース。
きっと、ゆっくりで大丈夫なんですね。
一緒に、無理なく進めていきましょう。